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The Things Stack V3へのマイグレーション方法

2021/6/24

LPS8-JP_m.PNG

既に取得しているThe Things Network V2 (通称 TTN V2) のアカウントを用いて、登録済みのゲートウェイとアプリケーションを The Things Stack V3 (通称 TTS V3)*1 へ移行させてみます。ゲートウェイはDragino LPS8-JP、エンドデバイスはES920LRA1 を用いました。

 
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The Things Stack Community Edition へのログイン

  • The Things Network へログインします。

    WSB000981.PNG

  • その後、コンソール画面を表示させます。

    WSB000983.PNG

  • The Things Network Cluster Picker 画面が表示されるので、ゲートウェイを設置している地点から最も近いクラスタを選択します。ここでは、Australia 1 を選択することにします。

    WSB000985.PNG

  • Account 画面が表示されるので、「Login with The Things ID」をクリックし、The Things Network と同じID でログインします。

    WSB000989.PNG

    WSB000990.PNG

  • The Things Stack Community Edition のコンソール画面が表示されます。ページ構成は基本的にThe Things Network V2 (TTN V2)と同じです。

    WSB000991.PNG

 
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ゲートウェイのマイグレーション

 
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TTS V3コンソールによる設定

パケットブローカーがうまく動いていないようですので、ゲートウェイを先にマイグレーションしておく必要があります。

  • コンソール画面にて、「Register a gateway」アイコンをクリックします。

    WSB000992.PNG

  • Add gateway 画面が表示されるので、TTN V2 のゲートウェイ画面より下記の記載内容をコピペします。

    WSB000993.PNG

    • Gateway ID : 任意のIDを設定してもよいですが、ここではTTN V2 の「記述」の内容をコピペします。(アンダーバーが使えないので注意)
      kio-denshi-02
    • Gateway EUI : TTN V2 の「ゲートウェイID」の内容より、「eui-」のプレフィクスを除いた値をコピペします。
      A840411DAC044150
    • Gateway Name : 任意の名前をつけてよいですが、ここではゲートウェイの製品名を入力することにします。
      Dragino LPS8-JP
    • Gateway Description : ゲートウェイに関する情報を任意で入力可能ですが、ここでは記入しません。(ブランク)
    • Gateway Status : ゲートウェイを一般に共有する場合にチェックを入れます。ここではチェックします。

      WSB000998.PNG

    • Frequency Plan : 周波数プランを設定します。念の為、キャリアセンスを行う、 Asia 920-923 MHz with LBT を選択します。*2
      Asia 920-923 MHz with LBT
      これで一通り設定は終わったので、最後に「Create gateway」ボタンを押してゲートウェイを登録します。

      WSB001000.PNG

      すると登録したゲートウェイの「Overview」画面になります。つづいて、「Location」をクリックし、Location画面で以下の設定を行います。

      WSB001001.PNG

  • Privacy の Publish location にチェックを入れます。

    WSB001002.PNG

  • latitude にゲートウェイの設置場所の緯度を入力します。
    33.89317000
  • Longitude にゲートウェイの設置場所の経度を入力します。
    135.20495800
  • Altitude にゲートウェイの設置場所の海抜を入力します。
    20
    最後に「Save changes」ボタンを押して設定を反映させます。

    WSB001003.PNG

 
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TTN V2コンソールによる設定

  • TTN V2 コンソール画面より移行元のゲートウェイ画面を開き、「設定」ボタンを押します。
  • 一番下にある「ゲートウェイ **** を削除」ボタンを押します。これで TTN V2のゲートウェイ登録が抹消されます。

    WSB001012.PNG

    WSB001041.PNG

 
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ゲートウェイの管理画面による設定

  • LPS8-JP の管理画面に移行ます。

    WSB001013.PNG

  • メニューより LoRa - LoRa を選択します。
  • Radio Settings の Frequency Paln が「AS923 Asia (920-923,Default:923.2/923.4) AS923-1」になっていることを確認します。なっていなければ、この設定に変更して「Save&Apply」ボタンを押して設定を反映させます。

    WSB001015.PNG

  • メニューより LoRaWAN - LoRaWAN を選択します。
  • Primary LoRaWAN Server の Service Provider を 「The Tings Network V3」に設定します。
  • Primary LoRaWAN Server の Server Address を、自分の選んだクラスターに設定します。ここでは、 au1.cloud.thethings.network にします。
  • 最後に「Save&Apply」ボタンを押すと設定が反映されます。

    WSB001014.PNG

  • TTS V3コンソールのゲートウェイ画面を開き、状態が Connected となることを確認します。

    WSB001040.PNG

    これでゲートウェイのマイグレーションは完了しました。

 
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アプリケーションとデバイスのマイグレーション (OTAA認証)

基本的には、V2のアプリケーションとデバイスの設定内容をそのもままV3コンソールで入力し直すだけで移行が完了します。

 
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TTS V3コンソールによる設定

  • The Things Stack Community Edition へログインしTTS V3コンソール画面を表示します。上段のメニューより「Application」を選択します。あるいは、「Go to applications」のアイコンをクリックします。

    WSB001019.PNG

  • アプリケーション画面の右上の「+ Add application」ボタンを押します。

    WSB001021.PNG
    Add application 画面が表示されます。

  • つづいて、ウェブブラウザの別の画面で TTN V2 コンソールにアクセスし、移行元のアプリケーション画面を表示させます。

    WSB001024.PNG

  • 以下の内容をTTN V2 のコンソールから TTS V3のアプリケーションへコピーします。最後に、「Create application」ボタンを押してアプリケーションを作成します。
    • Owner : チームメンバーなどの登録もできますが、今回はデフォルト値のまま変更しません。
    • Application ID : 任意の値を設定できますが、今回はわかりやすいようにTTN V2の 「アプリケーションID」の内容をコピーします。(アンダーバーが使えないので、ハイフンに変更してあります)
      kio-denshi-app10
    • Application name : 任意の値を設定できますが、今回はわかりやすいように TTN V2の 「記述」の内容をコピーします。
      ES920LR(OTAA)
    • Description : 任意の値を設定できますが、今回は何も入力しません。

      WSB001025.PNG

      すると、作成したアプリケーションのOverview 画面が表示されます。左側のメニューより「End devices」を選択しデバイスを登録していきます。

      WSB001026.PNG

  • End Devices 画面が表示されますので、右側の「Add end device」をクリックします。

    WSB001027.PNG

  • Register end device 画面が表示されます。デフォルトでは From The LoRaWAN Device Repository が有効になっていますが、今回登録するデバイス(ES920LR)は登録されていないようなので、その右の「Manually」をクリックします。

    WSB001029.PNG

  • 次に、TTN V2 コンソールで移行元デバイスの設定画面を表示します。

    WSB001028.PNG

  • 下記の項目を TTN V2コンソールの移行元デバイスから、TTS V3コンソールの移行先デバイスへコピペ設定します。Network Server address 、 Application Server address 、および Join Server address は自動的に入力されるので変更の必要はありません。入力し終えたら、「Start」ボタンを押して次へ進めます。
    • Activation mode : 移行元のアプリケーションに合わせます。今回は OTAAとします。
      OTAA
    • LoRaWAN version : 移行するデバイスのLoRaWAN バージョンを設定します。手持ちのES920LRは 1.0.2でしたので、MAC V1.0.2 を選択します。*3
      MAC V1.0.2

      WSB001030.PNG

  • Register end device 画面が表示されますので、下記の項目を TTN V2コンソールの移行元デバイスから、TTS V3コンソールの移行先デバイスへコピペ設定します。設定し終えたら、画面下の「Network layer settings」ボタンを押して次へ進めます。
    • End device ID : 任意の値を設定できますが、今回はわかりやすいように TTN V2の 「デバイスID」の内容をコピーします。
      es920lr0ab3
    • AppEUI : TTN V2の 「アプリケーションEUI」の内容をコピーします。
      70B3D57ED0043CF8
    • DevEUI : TTN V2の 「デバイスEUI」の内容をコピーします。
      00D8C0BB5A81775E
    • End device name : 任意の値を設定できますが、今回はわかりやすいように TTN V2の 「記述」の内容をコピーします。
      ES920LR(OTAA)

      WSB001031.PNG

  • Register end device 画面が次の画面へ切り替わりますので、下記の項目を設定します。設定し終えたら、画面下の「Join settings」ボタンを押して次へ進めます。
    • Frequency plan : ゲートウェイと同様に、キャリアセンスを行う、 Asia 920-923 MHz with LBT を選択します。
      Asia 920-923 MHz with LBT
    • Regional Parameters version : PHY V1.0.2 REV B を選定します。
      PHY V1.0.2 REV B

      WSB001032.PNG

  • Register end device 画面が次の画面へ切り替わりますので、下記の項目を TTN V2コンソールの移行元デバイスから、TTS V3コンソールの移行先デバイスへコピペ設定します。設定し終えたら、画面下の「Add end device」ボタンを押して次へ進めます。
    • AppKey : TTN V2の 「App Key」の内容をコピーします。

      WSB001034m.PNG

      以上でエンドデバイスの移行が完了しました。アプリケーションの End devices 画面にいま登録したエンドデバイスがリストアップされていることを確認します。

      WSB001037.PNG



 
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TTN V2コンソールによる設定

  • 最後に、TTN V2へつながっているデバイスを切り離します。デバイス自体を抹消してもよいのですが、今回は念の為情報は残しておくことにします。この場合、TTN V2コンソールのデバイス画面の AppKey を任意の値に変更します。具体的には、TTN V2コンソールのエンドデバイスの画面の「設定」メニューを表示させ、AppKeyの値を変更した後、「保存」ボタンを押します。
    CDE4B3F49E5AF266A742********02BE -> CDE4B3F49E5AF266A742********02BF
    WSB001038m.PNG
 
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エンドデバイスの再起動

  • 以上の設定のあと、エンドデバイスのリセットボタンを押して再起動すると、TTS V3のアプリケーションに登録したエンドデバイスにデータがリンクされます。ES920LRの場合は、以下のようになりました。

    WSCD000000m.PNG

    正常にJOINが完了し、"aaa"というメッセージがアップリンクされていることがアプリケーションのコンソール画面からわかります。その後、TTS V3コンソールより0x31(文字"1")をダウンリンク予約し、ES920LRから"bbb"というメッセージをアップリンクした際にダウンリンクが完了しています。

    WSB001049.PNG

以上で The Things Network V2 から The Things Stack V3 へのゲートウェイの移行、およびOTAA認証のエンドデバイスとアプリケーションの移行が完了しました。


*1 TTN V3とも呼称されているようですが、ここではTTS V3とします
*2 2020/10/30の法改正によりキャリアセンスを不要とする条件が追加されましたが、送信時間の総和制限の要件が満たされているか確認できていないので、ここではキャリアセンスつきの周波数プランを選択しています
*3 LoRaWANバージョンはES920LRを電源投入後、「1」を入力しターミナルモードで起動したときに表示されます

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