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TurboCAD + Wings3D を用いたKiCAD用3Dモデルの作成

  • 使い慣れた TurboCAD を使って原寸大の3Dモデルを作成します。原点はKiCADのフットプリントの原点に合わせておいたほうが手間いらずです。 (リード部品なら1pinの中心、表面実装部品ならボディ中心がKiCADの慣例らしいです、例外があるので注意) TurboCADは最新の Deluxe 2017 で説明します。
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  • File - Save As を選択し、.3DS フォーマットで保存します。STLフォーマットで保存してもよいですが、パーツが分解されず1つのパーツとなってしまうためあとで行う色塗りが非常に面倒になります。
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  • エクスポートした .DS ファイルをWings3D にて開きます。バージョンは 2.1.5で説明します。 File - Import - 3D Studio (.3ds)... を選択し、先程保存した .DS ファイルを開きます。
  • 3D Studio Import Options ダイアログが表示されるので、 Swap Y and Z Axes のチェックを外し、OK します。
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  • インポート直後の画面は以下のようになります。Window - outliner と、Window - Geometry Graph で、outliner とGeometry Graph ウィンドウを表示させておきます。3DSファイルはGeometryGraph ウィンドウに表示されている各ポリゴンごとに選択が可能となります。(stlファイルの場合は、1つのポリゴンとなります)
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  • Outliner ウィンドウの「Material#0」の名前を、最初に色塗りしたい名前に変更します。(ここではLEADに変更)その後、名前を変更したマテリアル LEAD を右クリックし、Edit Material をクリックします。
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  • Material Properties ダイアログが表示されるので、適当に色のパラメータを設定します。
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  • OKをクリックすると元の画面に戻ります。最初は 全てのポリゴンの色属性が Material#0 = LEAD になっているので、全ての色が変化します。
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  • 続いて、LEDスペーサの色を変更します。 Outliner の Imagesの下 のなにもないエリアを右クリックし、コンテキストメニューより「Material...」を選択します。New Material ダイアログが表示されるので、材質の名称(ここでは SPACER) を入力し、OKします。
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  • 引き続き材質のパラメータ入力ダイアログ( Material Properties ) が表示されるので、色や光情報を入力します。OKすると Outliner ウィンドウの Materials に SPACER の項目が追加されます。同様にして、Material に「LED」の材質情報を追加します。追加後の Outliner ウィンドウは以下のようになります。
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  • 続いて、色を変更したいポリゴンを選択します。具体的には、 Geometry Graph ウィンドウにて、eyeマークWS000338.PNGのチェックを外して該当のポリゴンだけを表示させます。
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  • Geometry ウィンドウをクリックしてアクティブにし、 キーボードより ctrl + A を押して表示されている全てのパーツを選択状態にします。ポリゴンの表示色が選択色(赤色)に変わります。
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  • 選択色になった部分を右クリックし、コンテキストメニューより「Material」を選択し、変更したい色の名称(ここでは「SPACER」)を選択すると、選択部分の色が変更されます。
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  • Geometry ウィンドウでスペースキーを押すと全ての選択状態が解除されるので、色が変更されているか確認します。
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  • 同様の手順で、LED部分の色を「LED」に変更します。作業終了後にGeomtry Graph ウィンドウで全てのポリゴンを表示させると、以下のようになります。
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  • LEDスペーサの色が若干明るいようなので、少し黒くします。 Outliner の SPACER のパラメータを調整します。該当のポリゴンに割り当てられている色情報を修正するため、ポリゴンを選択しなくても変更が反映されます。
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  • 不要な情報を削除します。Geometry Graph ウィンドウの LineTV#0 と LineTV#1 は表示には関係ないため、右クリックして Delete を選択し抹消します。
  • 以上でデータの作成は完了です。後で発生するかもしれない修正のため、この時点で一旦データを wings ファイルに保存しておきます。 File - Save にて保存ダイアログを開き、適切なファイル名をつけて .wings ファイルを保存します。ここでは LED(3DStoWINGS).wings としました。
  • 最後に、VRML2.0 形式のファイルにデータをエクスポートします。予め Geometryウィンドウに全てのポリゴンを表示させ、ctrl + A キーで全てを選択状態にしておきます。続いて File - Export - VRML 2.0 (.wrl) を選択します。
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  • VRML Export Options ダイアログが表示されるので、「Swap Y and Z Axes」のチェックを外し、「Export Scale」を0.3937 に変更します。(KiCAD用のスケーリング)
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  • OKするとファイル名の問い合わせダイアログが表示されるので、適切な名前をつけてOKしファイルを保存します。以上でKiCAD用の3Dモデルの作成が完了となります。WINDOWS10標準の3D Builder で確認すると、以下のようになります。
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  • KiCADでみると、以下のようになります。若干暗めの表示となるようです。
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