Technical Information/etc.

Edit  

Dragino LPS8-JP ファームアップ手順

2021/6/20
LPS8-JP_m.PNG

TTN V3へ対応するために、ゲートウェイのファームウェアをアップデートする必要が生じたので、手順を列挙しておきます。
 
Edit  

LPS8-JP ファームウェアアップデート

  • 管理画面にログオンし、Status 画面にて現在のバージョンを確認します。(下図では LG02_LG08-5.3.1575128261)

    LPS8_old_version.png

  • 更新したいファームウェアのバイナリをダウンロードします。今回はこれにしました。*1
    dragino-lgw--v5.4.1618196981-squashfs-sysupgrade.bin
  • 同ページのsha256sums を開き、dragino-lgw--v5.4.1618196981--squashfs-sysupgrade.bin のチェックサムをメモしておきます。
    89965549eb508cb0080199fa56df6a1959e4bde99f01e9c7bb8d6721c60b90b3 *dragino-lgw--v5.4.1618196981--kernel.bin
    051509885eb7671aa7a277b9a17cb05817bd015a0d3f914ff16c380ce402f76c *dragino-lgw--v5.4.1618196981--rootfs-squashfs.bin
    9b945b9788f1f2922b751216a775a5db0c504a07adf225567dfb7c9e5b172ee6 *dragino-lgw--v5.4.1618196981--squashfs-sysupgrade.bin
    b55f7da49098ef3ec37c233bb82d9f650ca4161167966f1a73ff01fa6ccba570 *dragino-lgw--v5.4.1618196981-.manifest
  • 管理画面より Flash operations メニューを表示させ、一番下の Flash new firmware image のImage: にある 「ファイルを選択」ボタンを押し、先程ダウンロードしたファームウェアのバイナリ(ここでは dragino-lgw--v5.4.1618196981-squashfs-sysupgrade.bin )を選択します。

    LPS8-JP_firmup.PNG

  • 続いて「Flash image...」ボタンを押します。LPS8本体に上記のファームウェアがアップロードされるまで少し待ちます。アップロードが完了すると、下記のような画面になるので、先程控えた dragino-lgw--v5.4.1618196981--squashfs-sysupgrade.binのチェックサムの値と一致することを確認します。

    WSB000967.PNG

  • 問題なければ「Proceed」ボタンを押します。この操作で画面が下図のようになりLPS8-JP内で実際のファームアップ作業が開始されますので、完了するまでしばらく待ちます。*2

    WSB000969.PNG

 
Edit  

電源投入およびローカルネットワークの設定

 
Edit  

LPS8へのアクセス

  • 工場出荷時にLPS8のWiFiはAPモードに設定されているのでパソコンからWiFi接続できます。同様に、有線LANでも接続できますが、通信速度は100Mbpsまでとなります。今回はWiFi接続で設定します。
  • PCからWiFiネットワークを検索し、 dragino-xxxxxx というオープンネットワークにパスワード: dragino+dragino にて接続します。Webブラウザのアドレスバーに http://10.130.1.1 を入力してネットワークのログイン画面を表示させます。その後管理画面のログオン画面が表示されますので、ユーザ名:root、パスワード dragino でログオンします。

    WSC000000.PNG

    WSC000001.PNG

  • メニューより System - System Overview を選択するとSystem画面が表示されます。ファームウェアバージョンを確認しておきます。ここでは dragino-lgw--v5.4.1618196981--squashfs-sysupgrade.bin のバイナリで更新したので、lgw-5.4.1618196981 となっています。

    WSC000002.PNG

 
Edit  

ローカルネットワーク設定(WiFi接続)

  • 今回購入したLPS8はWiFi接続で運用させるので、LPS8-JPを「WiFiクライアントモード」に設定します。このモードではLPS8はWiFiクライアントとして機能し、接続先のWiFi APのDHCPを介してアドレスを取得します。
  1. 「Network」 - 「WiFi」 にてWiFi設定画面を表示させ、 WiFi WAN Client Settings 項目にて、WiFi Survey のプルダウンリストより接続したいWiFi AP のSSIDを選択します。自動的に Host WiFi SSID にSSIDが入力されます。
  2. 続いて PassFrase にWiFi APにアクセスするためのパスワードを入力します。
  3. 続いて Encryption をプルダウンより設定します。
  4. 続いて Enable WiFi WAN Client にチェックを入れます。
  5. 最後に Save&Aply ボタンを押し、設定を反映させます。

    WSC000004a.PNG

  • これでWiFi APに接続できているはずなので、PCからLPS8-JPに割り当てられたローカルエリアネットワークのアドレスを調べて、ポート8000にwebブラウザでアクセスします。(今回の例では、192.168.123.2 が割り当てられたので、 ブラウザのアドレスバーに http://192.168.123.2:8000 と入力します) 最初のユーザ名はroot、パスワードはdraginoです。
  • ログオン直後の管理画面の左上に、WiFiマークが追加されていることを確認します。もとからある黄色のチェックマークがついている Eth マークは一番最初にアクセスしたLPS8-JPのWiFi AP および有線LANのIFです。LPS8-JPのオーナーなら誰でもアクセスできますので、セキュリティを強化したい場合はWiFi APを無効にします。方法は、「Network」 - 「WiFi」 にてWiFi設定画面を表示させ、 WiFi Access Point Settings の Enable WiFi Access Point のチェックを外します。その後、Save&Apply を押せば完了です。

    WSB000970.PNG

  • これでLPS8がインターネットに接続できたことになります。
 
Edit  

ネットワークの設定

 
Edit  

ネットワーク設定その1(LPS8のLoRaWAN設定)

  • ログオンパスワードを変更しておきます。
    • 「System」-「General」 の System Password の Password に変更するパスワードを入力します。つづいて、SetPassword ボタンを押します。同様に、Password(Admin)に に変更するパスワードを入力し、SetAdminPassword ボタンを押します。
    • また、TimeZone を(GGMT + 9:00) に設定します。
    • 最後に画面下の 「Save & Apply」ボタンを押します。念の為ログアウトし、新しいパスワードでログインし直します。

      WSB000973.PNG

  • LoRaの設定を行います。
    • メニューより LoRa - LoRa を選択し、LoRa Configuration 画面を開きます。
    • Radio Settings - Frequency Plan のプルダウンメニューより AS923 Asia (920~923, Default:923.2/923.4) AS923-1 を選択します。
    • 必要に応じて Static GPS Coordinates を設定します。(ゲートウェイを設置するGPS座標を入力する)有効にするには Enable Static GPS にチェックを入れます。
      lat 33.893170, lng 135.204958, Altitude(m) 20
    • 最後に Save&Apply ボタンを押します。

      WSB000974.PNG

  • LoRaWANの設定を行います。
    • メニューより LoRaWAN - LoRaWAN を選択し、LoRaWAN Configuration 画面にて、Primary LoRaWAN Server の項目を以下のように設定します。

      WSB000975.PNG

      1. Service Provider の項目にて、プルダウンメニューより The Things Network V2 を選択します。*4
      2. Server Address の項目にて、プルダウンメニューより TTN-router-JP, Japan 923-925MHz を選択します。
      3. 画面下の 「Save & Apply」ボタンを押して設定を反映させます。
    • なお、この画面の Gateway ID が、TTN ネットワーク・サーバで登録するゲートウェイIDとなります。
  • 最後に、セッティング状態を確認します。メニューよりLogRead - LoRa Log を選択するとLogRead画面が表示されますので、FreqINFO: がAS923-1 用に設定されていることを確認します。

    WSB000976.PNG

  • 以上でTTN V2に対応したLPS8-JPの設定は完了です。既存のアプリケーションが動作することを確認しておきます。
  • TTN V3への対応は、上記説明でも触れましたが、LoRaWAN Configuration 画面の下記の設定で完了します。*5
    1. Service Provider の項目にて、プルダウンメニューより The Things Network V3 を選択します。
    2. Server Address の項目にて、プルダウンメニューより 任意のサーバーを選択します。

*1 最新バージョンはここを参考にすると良いみたいです→downloads / LoRa_Gateway / LPS8 / Firmware / Release /
*2 【注】 私は10分くらい放置していたので、完了まで実際にどのくらいかかるか把握していません
*3 ファームウェアのバージョンによって手順やパスワードなどが変更になるようですので、かならず最新のマニュアルを確認します
*4 The Things Network V3 を選択すると、TTN V3 に対応したゲートウェイに変更できます
*5 するはずですが、2021/6/20時点では未確認です

トップ   リロード   一覧 単語検索